ジャンヌ・ダルクが身に付けていたという指輪について聞いたことがあるでしょうか。
彼女は1412年に生まれ、12歳で神の啓示を受けてフランスを救うために従軍し、王太子によって軍隊を与えられたことによってフランスを救うために戦った少女です。
特に彼女が加わったことにより、オルレアンの戦いは勝利を収めたとして知られていますね。
今までなかなか勝てなかったオルレアンの戦いにおいて、彼女が加わった9日後にフランスが大勝利を収めたのです。
そんな彼女の所持品の中には指輪があったと言われています。
その指輪とは一体何なのでしょうか。
ここではジャンヌ・ダルクの指輪について解説します。
異端審問の記述
彼女が受けた1431年の異端審問の記録の中に、ジャンヌ・ダルクが銀の指輪をしていたという記述があります。
その記録によれば、指輪にはイエスとイエスの母マリアの名前、そして3つの十字架が刻まれていたと言われています。
これはジャンヌが処刑される前に外され、イングランド王のヘンリー7世に渡されたと言われていますが、その後は他の人の手に渡り、行方不明となっていました。
指輪が発見された
しかし、そんなジャンヌ・ダルクの指輪が2016年に見つかったというニュースが世界を騒がせました。
過去600年近くどこにあるか分からないとされていたジャンヌ・ダルクの指輪はイギリスにあったのです。
医師の家庭が所有しており、しかもそれは医師ジェームズ・ハリソンが2万8千円で購入し、子どもに受け継がれてきたものだったのです。
彼らがウェブサイトでジャンヌの指輪に関する情報を入手し、手元にある指輪とそっくりだと気付いたことからジャンヌの指輪であるという事が分かったのです。
その後
ジャンヌ・ダルクの指輪はタイムライン・オークションズで競売にかけられ、ピュイ・デュ・フー財団が4800万円で競り落としました。
このようにしてジャンヌの指輪は祖国フランスに凱旋帰国をしたのです。
母国フランスは国の宝が帰国したと喜びに湧き、様々なメディアが指輪について取り上げました。
今もジャンヌは世界に愛されていると言えるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。
ジャンヌ・ダルクの指輪がまさか普通の一般家庭で見つかったなんて驚きですよね。
そんな指輪は今も世界中で興味の的とされており、そのフランスへの帰国は多くの人によって喜ばれています。
ジャンヌ・ダルクは19年という短い生涯を火刑と言うむごい方法で閉じられてしまいましたが、彼女は今も世界中で愛されているのです。