ジャンヌ・ダルクとナポレオンの共通点とは一体何なのでしょうか。
二人とも、フランスの歴史を勉強する上では非常に大切な人物ですね。
それなら、彼らに何かしら共通点はあるのでしょうか。
ここでは、この生きた時代が異なるジャンヌ・ダルクとナポレオンの共通点について解説します。
フランスを救った英雄
ジャンヌ・ダルクはオルレアンの戦いで勝利を収め、フランスをイングランドから救った人物です。
その功績にちなんで、オルレアンの乙女とも呼ばれていますね。
彼女自身は貧しい生まれで、ドンレミ村という小さな場所で、農夫の娘として誕生しました。
そのため特に教育を受けたわけではなく、文盲だったと言われています。
その一方でナポレオンもフランスを救った英雄ですね。
フランス革命がおこった当初、ナポレオンは革命には関心がありませんでした。
しかし1790年代に入ってからその手腕を見せ、国内軍副司令官、国内軍司令官となり、ヴァンデミエール将軍と呼ばれるようになったのです。
処罰
ジャンヌ・ダルクはイギリス軍の捕虜となり、証拠もないまま異端裁判にかけられました。
当時は捕虜に対し、家族が身代金を払って解放させるという手段が当たりまえでしたが、シャルル7世はジャンヌ・ダルクの身代金の支払いを拒否しました。
そのため彼女はイングランドが思う通りの異端裁判にかけられ、最終的に魔女として異端判決を受け、火刑に処されたのです。
ナポレオンは決して処刑されたわけではありませんが、エルバ島に追放されたという経歴を持っていますね。
最初は外交によって退位しようとしましたが、仲間の裏切りによって条件を付けることができず、エルバ島に追放されました。
その後百日天下を迎え、ナポレオンはセントヘレナ島に幽閉されます。
国家の英雄でもあった人物でありながら、不幸な最期を迎えたという点でも、ジャンヌ・ダルクとナポレオンには共通点があります。
現代では英雄
そんな過去を持つ二人ですが、どちらも現代においては英雄として尊敬されている人物です。
ジャンヌ・ダルクは死刑が執行された25年後、母であるイザベル・ロメの請願によりジャンヌ・ダルクの無罪を証明するための復権裁判が行われ、彼女の無罪が宣言されました。
ナポレオンはこのような裁判が行われたわけではありませんが、彼の白馬に乗った肖像画は有名であり、フランスを救った英雄として人気があります。
まとめ
いかがでしょうか。
どちらも歴史的に活躍し、不幸な最期を遂げ、そして今では尊敬を集める英雄として、世界的に彼らの名前を知らない人はいないのではないでしょうか。
彼らが生きた時代は300年ほどの差がありますが、彼らにはこんな共通点があるのです。