ジャンヌ・ダルクはどのように戦争に関わったのでしょうか。
彼女はドンレミ村という小さな村に、農夫の娘として生まれました。
ですから彼女がフランス軍の司令官として従軍した時、その時点で彼女に戦争などの経験があったというわけではありません。
それならば、彼女は一体どのように戦争に関わったのでしょうか。
ここではジャンヌ・ダルクと戦争について解説します。
信仰心を表に出した戦い方
彼女は決して戦術に長けていたわけではありません。
むしろ先ほども述べた通り、彼女には戦いの経験はなかったのです。
それでも彼女は神の啓示を受けた少女として、神がその戦いを守ってくれていると信じて疑いませんでした。
そのため、神が守ってくれている、大丈夫、と戦いを進めて行きました。
その彼女は現代においても「信仰深い少女だった」と言われています。
神の啓示などに関しては謎なところも多いですが、信仰に関しては疑う余地がないとされているのです。
怯まない
彼女はどの戦いに対しても怯むことがありませんでした。
最初彼女が従軍した時、周りの兵士たちは「自分は女に指揮されるのか」と幻滅したのです。
しかし、彼女がひるむことなく出陣し、相手の城壁にはしごをかけて登っていく様を見た兵士たちは彼女は英雄であると認めざるを得ませんでした。
また、有名なオルレアンの戦いにおいては首に矢を受けても怯まず立ち上がったということから、周りは彼女を司令官として認めたのです。
奇跡を起こす
彼女の戦い方には、まるで奇跡であるかのような側面がありました。
まるで何が起こるか分かっているかのような予言をし、その戦いに勝てるのか負けるのか言い当て、相手の行動を言い当て、風の向きさえ変えたと言われています。
特にオルレアンの戦いは奇跡の連続だったという見解もあります。
ジャンヌが従軍するまで負け続けだったオルレアン包囲網はジャンヌが参加して9日で勝利を収めたのです。
まとめ
いかがでしょうか。
ジャンヌ・ダルクは決して戦術という意味で長けていたわけではありません。
しかし、彼女は並々ならぬ信仰心を以って戦いを勝利に導きました。
そのためにイギリスからは魔女として扱われ、また、シャルル7世が身代金に応じなかったことから彼女は不利な状況で異端審問にかけられますが、それでも彼女は最後まで神に守られた存在だったと言えるでしょう。
文盲の彼女は騙された形で処刑されましたが、25年後に復権裁判が行われ、彼女の無実が宣言されました。