ジャンヌ・ダルクが戦いに勝利するにあたり、用いた戦術とは一体何だったのでしょうか。
ジャンヌ・ダルクは神の啓示を聞いて司令官としてフランス軍に従軍しました。
しかし、彼女は決して軍人としての訓練を受けたりした少女ではありません。
実際に彼女が司令官として加わった時、兵士たちは「女に指揮されるのか」と鼻で笑ったと言われています。
それならば、周りに神の娘だと信じさせた彼女の戦術とはどのようなものだったのでしょうか。
ここではジャンヌ・ダルクの戦術について解説します。
死ぬも生きるも神の御心
戦術とは違いますが、まず戦うための姿勢として、ジャンヌ・ダルクは死ぬことに関する恐怖を感じていませんでした。
「神の加護を信じていたから」と一言で言えばそれきりですが、彼女は死ぬことやケガをすることを恐れなかったと言われています。
彼女が最初に参加したオルレアンの戦いでは、ジャンヌ・ダルクは真っ先に敵に向かって出陣し、はしごを掛けました。
矢を射られてケガをしましたが、それでも彼女は怯むことなく戦いに挑んでいきました。
それを見て、周りの兵士たちも彼女を英雄だと捉えるようになったのです。
神の力を信じる
また、神の啓示を受けて出陣したジャンヌ・ダルクは周りとは違う意見を言うことがありました。
例えばジャルジョーに向かった時は「数の多さを恐れることはない、攻撃に困難はない。紙は私たちの戦いを守ってくれる」「神がこの戦いを守ってくれると確信できないのであれば、こんな危険に身を晒しているよりも羊の番をしている方がまし」と述べています。
ここまで神の力を信じている彼女の助言は周りにとっても心強い物でした。
周りを応援する
ジャルジョーの戦いでも、オルレアンの時同様、ジャンヌ・ダルクは城壁にはしごをかけて登り始めました。
その時彼女は頭部に石弾を受け、彼女ははしごを踏み外して落下したのです。
周りに助けられた時、彼女は「友よ、進みなさい」「勇気を出しなさい」と周りを元気づけたのです。
まとめ
いかがでしょうか。
戦術というよりは、信仰深いの彼女の気持ちが彼女ならではの戦術を作り上げたと言えるでしょうか。
彼女は異端審問において、自分は誰も殺害していないと言っています。
つまり彼女は戦い方という意味で長けていたわけではなく、その神を信じる心によってフランスを勝利に導いたと言えるでしょう。
彼女は確かにフランスの国民的ヒロインとして、今もフランス人に愛されているのです。